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  • 2024年2月9日
  • 2025年3月13日

プラトンの対話篇という形式にはどういう意味があるか【古代ギリシア哲学9-2】

プラトンは自身の著作をほとんど全て対話篇という形式で著した。対話篇とは、登場人物の対話によって、作品が進行していく戯曲・演劇形式である。では、プラトンはなぜこのような形式をとったのか。その意味・意義について、三つに分けて考えてみたい。 1つ目は、対話篇に描かれている対話を実際に行うことの意義についてである。その前提として、対話篇に描かれている対話がどのようなものなのかについて概観する。 2つ目は、 […]

  • 2024年2月5日
  • 2025年2月14日

『コンビニ人間』異常と正常の考察【書評】

今回は、村田沙耶香著『コンビニ人間』について、考察したいと思う。 今回の考察のテーマは、「まとも」と「まとも」じゃないということについてである。言い換えれば、「正常」と「異常」である。このテーマは、この小説を読んだ人ならば、考えざるをえないものであるため、この小説の核心的なテーマであるといっていいだろう。 具体的には、「普通の人」がもっている「普通さ」とはいったい何なのか。そして、主人公は「異常」 […]

  • 2024年1月31日
  • 2024年5月8日

時間が早く過ぎる原因について考える

よく、「今年も1年あっという間だったね」といった言葉を聞く。「時間が経つのは早いね」という言葉も聞く。そして、年齢と時間の流れが関係しているということも聞く。それによると、年をとるほど体感時間が早くなるというのだ。では、年をとったから時間は早く流れるものだといって済ませてしまうのは癪に触る。どうすれば、「あっという間」をなくせるのか。どうすれば、しっかりその時間を過ごした感覚を得られるか。それを考 […]

  • 2024年1月30日
  • 2025年3月13日

【古代ギリシア哲学 9-1】プラトンの基本情報

プラトンは、哲学史上、おそらく最も重要な哲学者であり、「西洋哲学はプラトンの注釈である」(1-1)とまでいわれる。その著作は25巻を超え(1-2)、分野も多岐にわたる。そして、そのそれぞれが後の哲学の原型となっており、まさしく西洋哲学の基盤といえるだろう。 この記事では、そんなプラトンの思想を論じる前提としての基本的な情報を扱う。具体的には、プラトンの生い立ちや人物像、人生の概観についてである。 […]

  • 2024年1月19日

集中とはなにかの応用的分析

前回の記事はこちら↓ 集中とはなにかの基本的な分析   前回、集中についての基本的な分析を行なった。そこでは、集中状態が選択肢の排除であることを論じた。そして、選択肢の浮上は、集中の途切れであり、この状態が集中と対照的な迷いであるとした。今回はこの二つの概念がどういった価値をもつのか、集中すべきときと迷うべきときについて考える。   不可逆な選択 集中するということのプロセスは […]

  • 2024年1月15日
  • 2024年5月8日

集中とはなにかの基本的な分析

今回は、集中することについて論じる。 「集中すること」は、今日的なテーマである。その原因としては、現代社会には集中を乱すような刺激が多いため、集中力を欠きやすいということが第一にあるだろう。それゆえに、集中力向上を求める人が多いことも事実だ。しかし、そもそも集中するとは一体どういうことなのかを改めて問う必要があると思う。 今回の記事においては、集中することとは一体何なのか、集中状態の典型例を用いて […]

  • 2024年1月10日
  • 2024年1月10日

「ちょっと」とは何か② 哲学チャンネルep.42-43

哲学チャンネルはこちら! この記事は、前回の①の続きです。 ①はこちら! 「ちょっと」とは何か① 哲学チャンネルep.42-43   主観化された客観性としての「ちょっと」 これまでの議論で、以下のことが結論されました。 「ちょっと」と言うとき、それは文脈や感覚といった、コミュニケーションを行う双方に共通した前提を基準にする。その前提は過去のコミュニケーションの蓄積を基にしつつも、その発 […]

  • 2024年1月9日

「ちょっと」とは何か① 哲学チャンネルep.42-43

哲学チャンネルはこちら! 今回は、哲学カフェを実験的にやってみるということで、その題材として「ちょっと」とはなにかについて話しました。 「ちょっと」という言葉は、日常的によく使う言葉ですが、私は今までその意味を気に留めたことはありませんでした。 しかし考えてみると、同じ「ちょっと」でも、使い方によって「ちょっと」という言葉の意味がずいぶん異なることに気づきます。 「ちょっと待ってて」と「ちょっと難 […]

  • 2023年3月8日
  • 2024年1月26日

沁みるを哲学する3 哲学チャンネルep.21-22

哲学チャンネルはこちら↓   前回の沁みるを哲学する2では、沁みる体験と沁みない体験を日常と比較することで非日常として沁みる・沁みない体験を捉え、日常の抑圧の形態について論じ、そこからの逸脱としての沁みる・沁みない体験を論じました。 今回は日常と沁みる体験について重点的に分析し、論じていこうと思います。   日常と現在 日常と非日常の間としての現在 前回の記事においても行ったも […]

  • 2023年3月1日
  • 2024年1月26日

沁みるを哲学する2 哲学チャンネルep.21-22 

哲学チャンネルはこちら↓   前回の沁みるを哲学する1は、沁みるとは何かについて、具体的に沁みるものを挙げながら、その共通点を探しました。また、沁みる体験とその正反対の体験を比較しながら、それらは何が異なるのか、比較するための軸を明らかにしました。 今回は、その軸を用いながら、沁みる体験と沁みない体験に表れている、体験を分類する特徴を考えていきます。その際に、日常と非日常という今までのチ […]