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哲学を勉強しています。このブログでは、哲学の知識について発信します。また、その知識をもとに、小説やアニメなどの作品についての批評、日常の小さなことや世の中の疑問に対して分析し、批評していきます。

  • 2024年6月18日
  • 2024年6月18日

ショートコンテンツがなぜ人気なのかについての考察

    今回は、ショートコンテンツの人気について考察する。 ショートコンテンツとして念頭においているのは、TikTokやYouTube Shortといったプラットフォームに投稿されている1分未満の動画である。 ただ、このような動画コンテンツの他にも、ショートコンテンツ化されているものは多い。例えば、音楽においても、近年尺が短くなっているというデータがある(1)。スポーツでいえば […]

  • 2024年6月17日
  • 2024年6月17日

内田樹著『勇気論』第1章への同意と反論

    内田樹著『勇気論』を読んでおり、現在、第1章にあたる1通目を読み終えた。この時点での、内容についてまとめ、賛同と反論を論じる。   勇気論 内田樹著 posted with ヨメレバ 勇気論 Amazon Kindle 楽天ブックス     本書について   本書は、著者の内田と編集者の古谷が、手紙(Email)のやりとりをしてい […]

  • 2024年6月12日
  • 2024年6月12日

コスパ思考は罪か 【ウルトラ・ニッチ書評】

    浜田寿人著『ウルトラ・ニッチ』を読んだ。実に興味深く、2時間ほどで読了してしまった。 この本において、特に気になったのは、p.160-178にかけて、そしてその後も言及される、コストパフォーマンスや安売りに対する批判である。 コスパという言葉はダサいので、なくすべきだという主張までなされている。(p.165)   本記事では、その著者の主張をもとに、コスパとは […]

  • 2024年6月11日
  • 2024年6月12日

なぜKindle Unlimitedの本は、ダウンロードしても読まないのか

    Kindle UnlimitedというAmazonがやっている電子書籍のサブスクサービスがあります。月額1000円弱で、対象の書籍が読み放題というものです。 私はこのサービスを利用していて、よく作品をダウンロードするのですが、ダウンロードしたものの、読んでいない本や読みきっていない本がかなりあることに気づきました。書店で買った本にも、積読状態の本は多くあるのですが、体感 […]

  • 2024年5月18日
  • 2024年5月18日

名探偵コナン 映画『100万ドルの五稜星』の批評 

2024年公開の劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜星』の感想・批評をnoteにアップしました。 映画は、観ていて楽しかったですし、楽しませようという制作者の意図も伝わりました。 ただ、やはりストーリー的な問題点が多かった印象です。そのあたりの批評がメインになっています。 コナンの映画は毎年楽しみにしているので、その分内容が辛辣になったかもしれませんが、お許しください。

  • 2024年5月13日
  • 2024年5月16日

良い道具を使う体験について考える

先日、喫茶店で、少し高級な万年筆を使う機会がありました。その万年筆を使っていると、なんともいえない「いいものを使っているな」という満足感を覚えました。そして、この満足感の原因は何だろうかと考えてみたくなりました。 そこで今回は、良い道具とは何なのかについて考え、良い道具を使う体験について考えます。   良い道具についての分析 良い道具とは 良い道具とは、その道具を使って行う行為を、よりよ […]

  • 2024年5月9日
  • 2024年6月11日

「スタバでMacを使っている自分、かっこいい」がなぜ嫌われるのか。自意識についての考察2

この記事は前回の続きです。 ダサい自意識 以上のことを前提に、「〜している自分かっこいい」がなぜ煙たがれるのかを考える。 その理由は簡潔にいえば、自意識が未成熟であるからである。そして、その未成熟性が、他者を巻き込むからである。 この未成熟な自意識、すなわちダサい自意識の種類を三つ挙げ、分析する。 そして、煙たがられる自意識である「〜している自分かっこいい」という自意識は、その中の三つ目のパターン […]

  • 2024年5月8日
  • 2024年6月11日

「スタバでMacを使っている自分、かっこいい」がなぜ嫌われるのか。自意識についての考察1

スタバでMacを開いている人が、「スタバでMac開いている自分かっこいいって思ってそう」と煙たがれることがある。他にも、洒落たこと、「意識高い」とされていることをする人が、『「〜している自分かっこいい」と思ってそう』、と煙たがれることがある。よりはっきり言えば、嫌われる。 それは一体なぜなのかについて哲学的に分析する。結論を先取りすると、自意識が未熟であり、さらにその自意識の形成のために他者を利用 […]

  • 2024年4月12日
  • 2024年4月18日

なぜ「写ルンです」が人気なのかを、スマホと比較して哲学的に考察する2

この記事は前回の続きです↓     アトラクション的楽しみ 第二に、「写ルンです」には、アトラクション的楽しみがある、ということが挙げられます。アトラクションといえば、ジェットコースターや観覧車がまずはじめに思い浮かぶと思います。それらと「写ルンです」は、全く違うものだと感じるかもしれません。しかし、両者には共通点があります。それは、非日常を体験するものであるということです。以 […]

  • 2024年4月5日
  • 2024年4月17日

なぜ「写ルンです」が人気なのかを、スマホと比較して哲学的に考察する1

今回は、「写ルンです」(簡易フィルムカメラ)がなぜ人気なのかについて、哲学的に考えていきたいと思います。 今では、スマートフォン(以下、スマホ)で簡単に高画質の写真が撮れます。にもかかわらず、「写ルンです」が再び注目されているといいます。その原因を考えていくことで、 多機能であることの問題点とは何か 不便さ・レトロさが人気なのはなぜか 現代は、世界と直接つながることが求められている こうした、さま […]