- 2023年3月8日
- 2024年1月26日
沁みるを哲学する3 哲学チャンネルep.21-22
哲学チャンネルはこちら↓ 前回の沁みるを哲学する2では、沁みる体験と沁みない体験を日常と比較することで非日常として沁みる・沁みない体験を捉え、日常の抑圧の形態について論じ、そこからの逸脱としての沁みる・沁みない体験を論じました。 今回は日常と沁みる体験について重点的に分析し、論じていこうと思います。 日常と現在 日常と非日常の間としての現在 前回の記事においても行ったも […]
哲学チャンネルはこちら↓ 前回の沁みるを哲学する2では、沁みる体験と沁みない体験を日常と比較することで非日常として沁みる・沁みない体験を捉え、日常の抑圧の形態について論じ、そこからの逸脱としての沁みる・沁みない体験を論じました。 今回は日常と沁みる体験について重点的に分析し、論じていこうと思います。 日常と現在 日常と非日常の間としての現在 前回の記事においても行ったも […]
哲学チャンネルはこちら↓ 前回の沁みるを哲学する1は、沁みるとは何かについて、具体的に沁みるものを挙げながら、その共通点を探しました。また、沁みる体験とその正反対の体験を比較しながら、それらは何が異なるのか、比較するための軸を明らかにしました。 今回は、その軸を用いながら、沁みる体験と沁みない体験に表れている、体験を分類する特徴を考えていきます。その際に、日常と非日常という今までのチ […]
哲学チャンネルはこちら↓ 今回は、沁みるとは何かについて、哲学的に考えていきます。 このテーマを思いついたのは、お正月に味噌汁を飲んだときでした。冬の寒い時期に、味噌汁を飲むと、温かく優しい味がまさに染み渡るように感じ、その瞬間に、ゆったりと落ち着くことができました。それはまさに「沁みる」としか言いようのない感覚でした。 そして、あらためて、この沁みるとはいったい何なのかについて考え […]
家に帰ったらまず手洗いをしましょう。この言葉を、私は幼い頃から何度も聞いてきた。そして、その通りにしてきたため、何も考えずとも帰ったら手洗いをするようになっている。手洗いができないときは、気持ちが悪いほどである。これに同意してくれる人は多いのではないか。 しかし、なぜ手洗いをすると手が清潔になるのか、私を含め多くの人は、よくわかっていないと思う。よくわかっていないのに、きれいになると思っている。こ […]
この記事では、実存主義の創始者と呼ばれることの多いキルケゴールについて紹介する。 この記事で扱うのは以下の三点である。 まず、キルケゴールの人物像、特に彼にとって重要な出来事であった「父親の呪い」と「婚約破棄」について紹介する。 次に、キルケゴールの思想の中心点について扱う。それを一言で言うならば、真の幸福を求めるか、仮初の幸福に満足するかどちらかしかない、というものである。 最後に、キルケゴール […]
哲学チャンネルはこちら↓ 初めに 年が明けて、もうすぐ一ヶ月が経ちますが、今回の哲学チャンネルのテーマは、新春らしい初夢についてです。 初夢といえば、一富士、二鷹、三茄子でしょう。これは、この夢を見ると縁起がいいという三つのものですが、私はいまだにこの三つを初夢どころか、普通の夢ですら見たことがありません。このめでたいものセットは、もう古いのかもしれません。というより、今も昔も、なすびの夢なんて見 […]
前回は、ソクラテスが無知の知を自覚するきっかけとなった、デルフォイの神託とその謎、そして自己認識の正当性の条件について論じた。 今回は、ソクラテスにとって、知者であるとは何なのかを論じ、ソクラテスが自身を知者であると評価すること=自己評価の正当性と、誰かを知者であると評価するためにはどうすれば良いのかを論じる。結論から言えば、それこそが対話であり、それはその人が知者かどうかを吟味するものであった。 […]
前回は、ソクラテスが訴えられた理由と、それが事実無根であることを述べた。そして、それにもかかわらず、ソクラテスが訴えられたのは、彼が人々、特にアテナイの有力者から恨みを買っていたからだった。そして、その原因は、ソクラテスが始めた対話・問答にあった。 ソクラテスがなぜ対話を始めたのかという経緯と対話の結果について、今回と次回の2回に分けて紹介する。 今回は、まず、「無知の知」の概要に触れ、「無知の知 […]
前回はソクラテスについて知る方法、ソクラテスの出自、容貌、人柄、周りからの評価などの基本的な情報について触れた。 今回は、そんなソクラテスがどうして裁判にかけられ、死刑判決を受けるに至ったかという裁判の概要を、ソクラテスの裁判を描いた著作『ソクラテスの弁明』に沿いながら明らかにしていこうと思う。 ソクラテスの裁判 『ソクラテスの弁明』について ソクラテスは、紀元前399年にギリシアのアテナイ(現在 […]
哲学チャンネルはこちら↓ 初めに この頃は、すっかり冬らしく、寒くなってきました。そんな冬の朝に、布団から出るのが億劫なことはないでしょうか。 どうやらそれは古今東西に共通するらしく、哲学者にとっても考える種となったようです。 そんなわけで今日紹介するのは、 「布団から出られないことを哲学する」 というものです。 今回はテーマも具体的で、想像力を働かせやすかったと思いま […]