近代哲学

近代哲学の祖デカルトの画像

近代哲学

近代とは

歴史の区分においては、通常、中世の後を、近世とし、近代、現代と続くとされる。ヨーロッパ史の場合、中世の終わりと近世の始まりの年は、だいたいビザンツ帝国終焉の1453年とされることが多いだろう。あるいは、14世紀に始まったイタリア・ルネサンスからとすることもできるだろう。

この近世は、市民革命と産業革命によって、近代へと移行するとされる。近代の始まりは概ね18世紀後半であり、フランス革命が起きた1789年が象徴的だろう。

しかし、このような時代区分は、後世によって便宜的になされたものであり、時代の変化は大抵は連続的である。革命によって権力構造が急変したとしても、社会システムの全てが一気に変わるわけではない。特に、人々の暮らしや価値観、思想は、そういった歴史的な出来事を反映しつつも、徐々に変わっていくものだろう。

このように考えると、哲学史・思想史の時代区分が困難であることがわかる。哲学は、時代と呼応しつつも、時代を先取りし、牽引したり、時代の後を追ったりする。そのため、歴史区分と哲学史の区分は完全には一致せず、同じ時代でも、地域や人が変われば別の時代的特徴に分類されうる思想がある。また、往々にして、ある思想を〇〇的であると完全に分類することはできず、さまざまな側面を併せ持っている。

そのため、このサイトにおいては、哲学史を大雑把に分類し、だいたい14世紀ごろのルネサンス・人文復興の思想からを近代に組み込み、その枠組みの中で、それぞれの特徴を解説することにした。

年表

19世紀

キルケゴール

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