哲学チャンネル

哲学チャンネルのサムネ
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    Kindle UnlimitedというAmazonがやっている電子書籍のサブスクサービスがあります。月額1000円弱で、対象の書籍が読み放題というものです。 私はこのサービスを利用していて、よく作品をダウンロードするのですが、ダウンロードしたものの、読んでいない本や読みきっていない本がかなりあることに気づきました。書店で買った本にも、積読状態の本は多くあるのですが、体感 […]

先日、喫茶店で、少し高級な万年筆を使う機会がありました。その万年筆を使っていると、なんともいえない「いいものを使っているな」という満足感を覚えました。そして、この満足感の原因は何だろうかと考えてみたくなりました。 そこで今回は、良い道具とは何なのかについて考え、良い道具を使う体験について考えます。   目次 1 良い道具についての分析1.1 良い道具とは1.2 良い道具の使用体験1.3 […]

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この記事は前回の続きです↓     目次 1 アトラクション的楽しみ2 世界との直接的なつながり3 まとめ アトラクション的楽しみ 第二に、「写ルンです」には、アトラクション的楽しみがある、ということが挙げられます。アトラクションといえば、ジェットコースターや観覧車がまずはじめに思い浮かぶと思います。それらと「写ルンです」は、全く違うものだと感じるかもしれません。しかし、両者に […]

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今回は、「写ルンです」(簡易フィルムカメラ)がなぜ人気なのかについて、哲学的に考えていきたいと思います。 今では、スマートフォン(以下、スマホ)で簡単に高画質の写真が撮れます。にもかかわらず、「写ルンです」が再び注目されているといいます。その原因を考えていくことで、 多機能であることの問題点とは何か 不便さ・レトロさが人気なのはなぜか 現代は、世界と直接つながることが求められている こうした、さま […]

前回は、リラックスとは何かについて、具体的なリラックス方法を挙げ、それらの方法に共通する点を考えました。 今回は、そのような性質をもった行為が、なぜリラックスになるのかについて、そもそもリラックスの意味である緩める・和らげるとは、一体何から緩和するのか、そしてどのように緩和するのかを論じたいと思います。   目次 1 リラックスを求める原因は何か2 なぜ日常がストレスとなるか2.1 タス […]

今回の哲学チャンネルのテーマは、リラックスとは何かについてです。 現代人の忙しさやストレスが叫ばれるようになって久しいですが、それと同時に求められるようになり、今では日常に定着しているのがリラックスでしょう。そんな現代社会を象徴するようなリラックスとはいったい何なのかについて、哲学的に考えてみたいと思います。   目次 1 リラックスという言葉の意味と具体例1.1 言葉の意味1.2 リラ […]

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哲学チャンネルはこちら! この記事は、前回の①の続きです。 ①はこちら! 「ちょっと」とは何か① 哲学チャンネルep.42-43   目次 1 主観化された客観性としての「ちょっと」2 主観性の伝達手段としての「ちょっと」3 親密な暗号としての「ちょっと」4 まとめ4.1 「ちょっとすいません」の「ちょっと」 主観化された客観性としての「ちょっと」 これまでの議論で、以下のことが結論され […]

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哲学チャンネルはこちら! 今回は、哲学カフェを実験的にやってみるということで、その題材として「ちょっと」とはなにかについて話しました。 「ちょっと」という言葉は、日常的によく使う言葉ですが、私は今までその意味を気に留めたことはありませんでした。 しかし考えてみると、同じ「ちょっと」でも、使い方によって「ちょっと」という言葉の意味がずいぶん異なることに気づきます。 「ちょっと待ってて」と「ちょっと難 […]

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哲学チャンネルはこちら↓   前回の沁みるを哲学する2では、沁みる体験と沁みない体験を日常と比較することで非日常として沁みる・沁みない体験を捉え、日常の抑圧の形態について論じ、そこからの逸脱としての沁みる・沁みない体験を論じました。 今回は日常と沁みる体験について重点的に分析し、論じていこうと思います。   目次 1 日常と現在1.1 日常と非日常の間としての現在1.2 場所な […]

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哲学チャンネルはこちら↓   前回の沁みるを哲学する1は、沁みるとは何かについて、具体的に沁みるものを挙げながら、その共通点を探しました。また、沁みる体験とその正反対の体験を比較しながら、それらは何が異なるのか、比較するための軸を明らかにしました。 今回は、その軸を用いながら、沁みる体験と沁みない体験に表れている、体験を分類する特徴を考えていきます。その際に、日常と非日常という今までのチ […]

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哲学チャンネルはこちら↓   今回は、沁みるとは何かについて、哲学的に考えていきます。 このテーマを思いついたのは、お正月に味噌汁を飲んだときでした。冬の寒い時期に、味噌汁を飲むと、温かく優しい味がまさに染み渡るように感じ、その瞬間に、ゆったりと落ち着くことができました。それはまさに「沁みる」としか言いようのない感覚でした。 そして、あらためて、この沁みるとはいったい何なのかについて考え […]

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哲学チャンネルはこちら↓ 目次 1 初めに2 よくわからないもの・カオスの発見2.1 ショーペンハウアー(1788-1860)について2.2 ニーチェ(1844-1900)について3 自分の中のカオスとしての無意識3.1 フロイト(1856-1939)について4 まとめ4.1 参考文献 初めに 年が明けて、もうすぐ一ヶ月が経ちますが、今回の哲学チャンネルのテーマは、新春らしい初夢についてです。 初 […]

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哲学チャンネルはこちら↓   目次 1 初めに2 朝起きることの分析2.1 W・ジェームズによる行為の分析2.2 行為の分類2.3 努力を必要とする行為3 解決策4 まとめ 初めに   この頃は、すっかり冬らしく、寒くなってきました。そんな冬の朝に、布団から出るのが億劫なことはないでしょうか。 どうやらそれは古今東西に共通するらしく、哲学者にとっても考える種となったようです。 […]

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哲学チャンネルはこちら↓ 目次 1 初めに2 日常性とその外側3 まとめ 初めに   さて、前回の続きです。前回はものの見方を二つに分けました。一つは、科学的で客観的なものの見方で、もう一つはそれではとらえきれない人間に対する見方でした。 科学的なものの見方は、中立的に観察された対象として存在を見出すというもので、そうした存在は、観察者に対して独立、自立した存在として存在するとされたので […]

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今回から、ポッドキャストの哲学チャンネルで話した内容をまとめる記事を書こうと思います。 哲学チャンネルはこちら↓   目次 1 初めに2 物理的な身体と意識上の自分の違い3 まとめ 初めに 16回目のテーマは、以前扱った富士山についてのまとめです。 主な内容は 物理的な身体と身体感覚、意識上の自分との違い 「自分」とは、周りの空間、あるいは日常性という枠組みへを含んでいる 富士山や朝日と […]